【絵本 アーカイブ】
きいちごだより
08/02/15 (金) 14:25

古矢一穂・絵 岸田衿子・文「きいちごだより」福音館書店
満足度:★★★★★
動物たちが自分の村のきいちごについて手紙を書く、という形式をとって、きいちごの種類を紹介している絵本です。もみじいちご、くさいちご、かじいちご、なわしろいちご、にがいちご、こじきいちご、ばらいちご・・・日本にもこんなにキイチゴ属の植物が自生してたんですねぇ。本州の道端に生えているものも結構あるようですが、へびいちご(これはヘビイチゴ属できいちごの仲間ではありません)しか見た記憶がないんですよねぇ。今まで特に気にして見たこともなかったから、気づいてないだけかもしれませんが。日本だけじゃなく外国のきいちごも少し紹介されています。
本書の特筆すべき点は、何と言ってもリアルかつ実物大で描かれた絵でしょう。花や葉の形、棘の有無、実の色やつき方など、それぞれの特徴が良く分かるように描かれています。
特徴によるの見分け方や性質の一覧表、さらにはゼリーやジャムのレシピまで載っていて、まさにきいちごづくし! こうなるともう単なる絵本ではなく、きいちごの図鑑ですね。図鑑好き、果物好きな私にはたまらない一冊です。この本を持って散歩に出かけたくなりました。
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アップルパイをつくりましょ
08/01/23 (水) 12:04

マージョリー・プライスマン「アップルパイをつくりましょ りょこうもいっしょにしちゃいましょ」ブックローン出版
満足度:★★★★★
アップルパイを作ろうと材料を買いに行くと、生憎スーパーが休み。そこで、世界中を飛び回って最高の材料を集めることに。世界一贅沢なアップルパイ作りです。
スーパーが開いてないから世界旅行をしながら材料を集めちゃおちゃうって、ものすごいプラス思考(笑) でも、どうせ作るなら良い材料を使って、美味しいものを作りたいという気持ちも分かります。
訳は角野栄子さんなんですが、くるくる回ったり踊ったりしながら歌ってるようなノリのいい文章で、読んでるとうきうきしてきます。タイトルも原題(「How to Make an Apple Pie and See the World」)より、邦題の方がずーっと好きだなぁ。つい節をつけて歌いたくなってしまいます(笑)
巻末にはアップルパイのレシピ付き。
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水晶山脈
05/06/26 (日) 19:29

たむらしげる「水晶山脈」アノニマ・スタジオ
評価:★★★★★
水晶、アクアマリン、ルビー、蛍石、トルマリンなどの鉱物写真とイラストとを融合させた美しい絵に、鉱物が持つ神秘さを活かした幻想的な不思議世界に、そして、鉱物に誘われて二重三重に奥行きが広がっていく物語に、最初から最後までうっとりし通しでした。小さな鉱物の中に無限の宇宙の広がりを感じさせます。
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聖なる夜のための絵本
04/12/24 (金) 23:15
クリスマスに読もうと思っていた、とっておきの絵本2冊。

みつはらゆり「ほしのおくりもの」女子パウロ会
「ティムと小さなろうそく」「ほしのおくりもの」の2編を収録。
「ティムと小さなろうそく」のティム、「ほしのおくりもの」のポール。彼らがどんなに気持ちが優しくて良い子であるか、見てる人はちゃんと見ているんですね。形よりも気持ち、普段からの心がけ・・・大切なものを教えてくれる、良質の絵本です。
光原百合「やさしいひつじかい」女子パウロ会
100匹のひつじを飼っている、ひつじかいのお話。
ふわふわもこもこしたひつじを見てるだけで癒されます。描いてあるひつじの表情が全て違うんですよ。性格の違いもよく分かるし、とぼけた風なのが可愛いの♪(表紙の画像が出ないのが残念!) ひつじかいのおじさんが、どのひつじにも等しく愛情を注ぐ様子に、心が温かくなってきます。
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翼の時間
04/11/19 (金) 22:33

東逸子「翼の時間(とき)」ミキハウス
昼下がりの図書館で少年が見たものとは・・・。
絵本なのですが、文章は非常に少ないです。絵本というより、ストーリー性のある画集のよう。でも、この作品には、説明する言葉など必要ないでしょう。
とにかく絵の美しさに目を奪われます。そして、流れるような展開は、頭の中でアニメーションとして構築されていきます。この密やかで幻想的な美しさが溢れる世界に、いつまでもいつまでも浸っていたいとさえ思えてくるのです。
本好きにとって図書館は夢のような空間です。そんな夢のような場所で、夢のような体験ができたら、これ以上のしあわせはありません。
うーん、この作品のよさを、言葉で説明するのは難しい。一言で言うなら、「右脳」で感じる作品でした。
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風たんてい日記
04/10/24 (日) 21:46

杉田比呂美「風たんてい日記」小峰書店
風にかんするさがしものひきうけます
風たんてい、ミナミカゼワタルの1年を追った絵本です。
風たんていの仕事は、風あつめ、風の化石さがし、風の写真撮影など。いつも愛犬ゼファー(西風の神の名前ですね)を伴って出掛けます。季節、時間、場所によって香りも異なる風たち。仕事というより、ミナミカゼワタル氏本人が一番楽しんでいるようです。私が一番好きな話は、風入りパンを焼くパン屋さん。森の風入りパン、食べてみたーい!
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白猫亭 追憶の多い料理店
04/10/17 (日) 20:59

宇野亜喜良「白猫亭 追憶の多い料理店」小学館
「白猫亭」は追憶を楽しむ料理店。甘く、切なく、苦く、情熱的で、官能的なスペシャル・コース。料理の他、ショー・タイムまで楽しめます。白猫が案内役の、「失われた恋」がテーマのファンタジー。宇野氏の絵と文による、大人の雰囲気たっぷりの絵本です。夜更けにひとり、過ぎ去った日々を想いながらこっそりと読みたいですね。
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本の本
04/09/18 (土) 21:02

絵:寺田順三 文:横山犬男「本の本」ワールドコム
物語の粗筋と本の表紙を掲載し、30冊の本を紹介している本です。
かわいい動物たちが描かれているちょっと古ぼけた表紙は、ヨーロッパの古い絵本や児童書を思わせます。粗筋を読むと、この先どんな展開になるのか、続きが気になって仕方ありません。しかし、読むことは決して叶わないのです。何故って、それらは架空の本だから。架空の古本をあたかも存在するかのように紹介する、クラフト・エヴィング商會「らくだこぶ書房 21世紀古書目録」の絵本版といった感じです。
横山氏はレコード屋さんだそうで、ジャズやロックなどのミュージシャン・楽曲から物語の粗筋を発想したとか。巻末にその元になった楽曲等の解説があるので、曲を聴きながら物語の続きを想像してみるのも楽しそう。
読めないと思うと無性に読みたくなります。そして、想像力を掻き立てられる本でした。
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