【その他の本 アーカイブ】
ルバイヤート
06/07/25 (火) 17:32

オマル・ハイヤーム「ルバイヤート 中世ペルシアで生まれた四行詩集」マール社
評価:★★★★★
「ノストラダムスの予言」も漢詩の絶句も四行詩ですが、四行詩と言ったら「ルバイヤート」を忘れるわけにはいきません。タイトルがそのものずばり「四行詩」なのですから。(「ルバイヤート」とは「四行詩」を意味するペルシア語「ルバーイー」の複数形)
本書はエドワード・フィッツジェラルドによる英訳と竹友藻風による邦訳を収めたもの。邦訳は、五・五・七、或いは五・七・五の文語調で、非常に詩的なんです。
例えば、こんな感じ。
「如何なれば」とも知らず、この天地に
「何處より」とも知らず、諾否(うむ)なく流れ、
その外へ、あれ野行く風のごとくに、
「何處へ」とわれ知らず、諾否なく吹けり。
詩の中にやたらと「葡萄」という文字を見掛けるんですが、これはお酒のこと。「水」「生の秘薬」「偶像」とあるのも皆お酒のことらしい。酒の賛歌なんてのもあったりして、大部分がお酒に関する詩なんです。ハイヤームってものすごい飲兵衛さんだったのねぇ。酒仙・李白みたい。イスラム教=禁酒のイメージなんですが、そんなにお酒飲んで、おおっぴらに酒の詩なんぞ書いて良いの? 詩にはキリスト教の影響もちらっと見受けられましたが、敬虔なイスラム教徒という訳でもなかったのでしょうか。
それから、薔薇という言葉もちょこちょこ見られます。酒と薔薇の日々だったのか、羨ましい。ハイヤームのとっつぁんは奔放な人だったのかなぁって想像してしまいます。
ふんだんに使われているロナルド・バルフォアによる挿絵も、繊細且つ官能的で、アラビアン・ナイトっぽくて雰囲気ぴったりでした。(実はこの絵が気に入って購入した本なのです)
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ミッドサマー・イヴ
06/06/30 (金) 11:55

「ミッドサマー・イヴ 夏の夜の妖精たち」エディシオン・トレヴィル
評価:★★★★★
民間伝承、童話、シェイクスピア作品を題材とした妖精画を集めた、美麗で贅沢な画集です。ミッドサマー・イヴとは夏至祭の前夜のこと。この世と異界の境界線が消え、異界の精霊が地上に踊り出てくるとされています。
可憐で輝かんばかりに美しい妖精に、人を惑わす妖しさを秘めた妖精、いたずらっぽい目が印象的な茶目っ気のある妖精などなど。今にも彼らが紙面から抜け出し、翅をぱたぱたとはばたかせるのでは・・・なーんて思っちゃいます。アーサー・ラッカム、エドワード・ロバート・ヒューズ、ジョン・シモンズ、ジョン・アトキンソン・グリムショーの絵が私のお気に入り。お気に入りだからってずっと眺めていると、異界に引き込まれてしまいそう。
また、辺見葉子さんの丁寧な解説で、妖精への理解が深まります。
シェイクスピア「夏の夜の夢」から想を得た作品って多いんですね。シェイクスピア作品はどうも古臭い感じがして一冊も読んだことがないのですが、妖精たちを見ていたら「夏の夜の夢」は読んでみようかなという気になってきました。
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英国ミステリ道中ひざくりげ
05/07/25 (月) 22:56

若竹七海、小山正「英国ミステリ道中ひざくりげ」光文社
評価:★★★★★
<英国ミステリの舞台を歩く>という主旨の旅エッセイ集。旅には執事として夫の小山氏が同行。紀行文全般は若竹氏、本屋・古本屋情報を小山氏が担当。
名探偵たちが歩いた街やミステリ作家ゆかりの場所を訪れる旅です。目的の店が無くなっていたり、肝心な場所に行き忘れることがよくあるのはご愛嬌。
紹介されている作品で、未読のものは読みたくなり、既読のものは読み返したくなります。ちょっとしたシーンなど、綺麗さっぱり忘れてますからね。そして、イギリスに行きたくてたまらなくなります! イギリスと言えば、紅茶の国、クリスティーの国、だもの。あぁ、行きたいな~。実際にこの目で見て歩くことができたら、作品への思い入れもより深くなるのになぁ。
小山氏の本の買いっぷりも凄い。段ボールで日本に送らなくてはならない程の大量購入にうっとり♪ お宅にお邪魔して本棚を見せていただきたいものです。
情報がみっしり詰まっていて、ミステリ好きがイギリス旅行をする際には心強いガイドブックになるでしょう。写真がふんだんに使われているので、諸事情により旅行ができない人でも充分楽しめます。
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雨ふりの本。
05/07/05 (火) 23:22

「十一月、空想雑貨店。」 「雨ふりの本。」アノニマ・スタジオ
評価:★★★★★
雨の日はユウウツ・・・そういう時こそ本書の出番。
読書のお供にはとっておきの紅茶を♪
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おおねこさん
05/04/17 (日) 20:42

おまたたかこ「おおねこさん」小学館
評価:★★★★★
野良猫「おおねこさん」との出会いから、一緒に暮らすようになるまで(著者はそのために家を建ててしまったのです!)を、心和むイラストで綴ったイラストエッセイ。
猫好きさん必見! おおねこさんのぷくぷくした絵を見てるだけで癒されるわ~♪ 色鉛筆で描かれた、柔らかく優しいタッチのイラストにとろけそう。
私の実家の猫も元野良なので、出会いから家猫になるまでを思い出して、泣きそうになってしまった。
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ミステリー&ファンタジーツアー スコットランド
05/03/25 (金) 00:46

石井理恵子/杉本優「ミステリー&ファンタジーツアー スコットランド」新紀元社
評価:★★★★
不思議の国、スコットランドを様々な視点(「幽霊伝説」「妖精伝説」「魔女伝説」「文学・歴史ミステリー」「パワースポット」)から紹介。
ゴーストツアーや宿泊もできるゴースト・キャッスルがあったり、伝説を伝えるストーリーテラー(語り部)がいるなど、実際にミステリアスでファンタジックな体験をすることもできるんですね。私が興味をひかれたのは、「運命の石」。スコットランド王国とイングランド王国は戦争を繰り返していたかと思えば、スチュアート王朝とチューダー王朝の間に血縁関係があったり。複雑な歴史を辿って合併した両国ですが、「運命の石」にまつわる逸話には、スコットランド民族の威信と誇りが感じられます。
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ヨーロッパ天使の旅
05/03/25 (金) 00:29

岩月伸一「ヨーロッパ天使の旅」東京書籍
評価:★★★★
天使に会いに、イタリア、フランス、ドイツを巡る旅。
天使の歴史やエピソードを交えつつ、各地の天使を紹介しています。ヨーロッパの天使たちは、教会、美術館、記念碑、宮殿、館と活躍の場も多いようです。その姿は可愛らしいものから力強いものまで様々。私はやはり、教会にいる天使が一番しっくりくるように感じました。
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写真家・藤田一咲「時間」シリーズ3作
05/01/31 (月) 23:10

藤田一咲「ハッセルブラッドの時間」枻(えい)文庫
評価:★★★★★
ハッセルブラッドとツァイスレンズが使ってみたーい。中版カメラが写し出す正方形の画っていいなぁ。
藤田一咲「お茶と写真の時間」枻文庫
評価:★★★★★
一眼レフ、二眼レフ、レンジファインダー、トイカメラ(ホルガ)、ピンホール、ポラロイドと様々なカメラが登場。ローライフレックスが気になっている私としては、カメラ欲しい病の症状を抑えるのに必死。
藤田一咲「猫と写真の時間」枻文庫
評価:★★★★★
可愛い猫の写真を見てるだけで癒されます。写真に興味のない方にもオススメ。
沢山の写真とエッセイで綴る「時間」シリーズですが、とっても危険なシリーズですね。カメラが欲しくなってしまうぅぅ(^^;)
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ひよっこ茶人の玉手箱
05/01/26 (水) 00:03

松村栄子「ひよっこ茶人の玉手箱 インターネットでお茶を愉しむ」マガジンハウス
評価:★★★★
茶道初心者の著者が、MLを通して全国の茶人たちと交流する様子を綴ったエッセイ。
風変わりな茶人たちが登場し、お茶の世界を親しみやすく紹介してくれます。茶道入門書にぴったりな一冊です。
私は「桜の茶杓」のエピソードが印象に残りました。枝との出会いから後日談まで、木の意思が感じられるちょっぴり不思議でじんわりくる話です。竹ではなく桜ってところがポイントかな。ただでさえ、桜の木には不思議な何かを感じますから。
「雨にもまけず粗茶一服」は、このMLがあってこそ生まれたのだと分かりました。
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猫辞苑
04/12/31 (金) 21:47

えびなみつる「猫辞苑―現代「猫語」の基礎知識―」祥伝社
猫好き必携! 猫にまつわる言葉100語をユーモラスに解説しています。
本屋で一目惚れしました。新刊の棚でタイトルに惹かれて手に取ってみると、表紙のイラストにノックアウトされてしまったのです。
チェシャ猫、どら猫、猫缶、猫踏んじゃった、招き猫などなど、「猫」という文字のついた言葉を、時に真面目に、時にユーモアを交えて解説している猫辞典です。イラストもかわいくって、見てるだけでしあわせ~♪
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