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絵描きの植田さん

07/12/27 (木) 18:26 [ 日本人作家(あ行) ]

絵描きの植田さん (新潮文庫 い 76-6)

いしいしんじ・作 植田真・絵「絵描きの植田さん」新潮文庫
満足度:★★★★★

2年前、事故で聴覚と恋人を失った絵描きの植田さんは、都会から遠く離れた高原に移り住む。凍てついた彼の心を溶かしたのは、村の人々の温かさと隣の山荘に越してきた少女・メリの真っ直ぐさだった。

冬になると氷雪に覆われてしまう、小さな村の静かな物語です。
特に印象深かったのは火祭りのシーン。場違いのようなトナカイの気ぐるみも、持ってきたメリやそれを着てくれたオシダさんの気持ちを考えるとじーんときます。その直後の立て札に貼られた祈りの紙で、さらに胸が一杯になりました。
オシダさんやメリとの交流によって、植田さんは心を閉ざしていた時には見えなかった物が見えるようになっていきます。植田さんの心の変化は絵にも如実に表れ、絵描きとしての幅もチャンスも広がることに。後半に登場する絵の視覚的効果は大きいです。描かれた動植物は美しく、モチーフにはある変化が。言葉で説明するより、目で見て感じることで、効果的に伝わりますね。
オシダさんの念願も叶いそうでよかった。(オシダさんのイメージが、何故だかローマイヤ先輩と重なってしまいました~)
雪の日にほかほかのミルクティーを飲んだ時のように、温かさが体内にじわぁっと広がっていく作品です。

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Posted by sa-ki : コメント (2) | トラックバック (1)

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「絵描きの植田さん」いしいしんじ・植田真
 From : Ciel Bleu [08/01/20 07:09]
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コメント

sa-kiっち、こんにちは。読みましたよ~。
いやあ、ほんと今の季節にぴったりのお話でしたね。
しかも静かな夜に、1人ゆっくりと読んだの。正解だったみたいです♪
あたり一面の雪景色なのに、ほんわり暖かさが広がって
ほんと、ほかほかのミルクティーを飲んだ時みたいですね。^^

今さっき、Windy roadの方にアップされている写真を見て
またまた気分が盛り上がってしまいました。
いやあ、綺麗ですねえ。(ため息)
うちの方じゃあ、なかなか雪を見る機会もないので…
寒いのは苦手なんだけど、こんな風景、あこがれちゃいます。

Posted by 四季 [08/01/20 07:14]

>四季っち
ね、今の季節にぴったりでしょう?
やっぱり夜ひとり静かに読みたい本ですよね~。
昼間騒がしい場所で慌ただしく読んでしまっては勿体無い。
私は、火祭りのシーンがあったせいか、暖炉にあたりたくなっちゃった。
(ストーブはNGですよね)

えへへ、写真、見てくださってありがとう。
我ながらいいタイミングでアップしたもんだ(笑)
雪景色の雰囲気を少しでも感じていただけたなら嬉しいな。
雪が降ったあとは空気も澄んで綺麗なの。
私も寒いのは苦手だけど、雪の匂いは大好きです。

Posted by sa-ki [08/01/20 15:01]

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